音楽畑22 The Final?
収録曲
- 1.ル・ローヌ(河) ~3 Generation Version~
- 2.過ぎ去りし日々を想いて
- 3.愛おしきかな人生
- 4.春宵
- 5.自由の大地 ~二胡 Version~
- 6.マラケシュ 夢の町
- 7.Theme of AURORA FOREST~オーロラフォレストのテーマ~
LINER NOTES
ル・ローヌ(河)~3 Generation Version~ Le Rhone ~3 Generation Version~
ローヌ氷河から滴り落ちたひと雫が、小川になり大きな流れとなり最後は海に注ぐ様を、人間の一生になぞらえたこの曲、今回は親子三代(服部克久、息子:服部隆之、孫娘:服部百音)で演奏してみました。三人三様の人生。私はもうとっくに海に注ぎ終わっていますが2人はまだこれから。幸あれ!、と祈ります。
過ぎ去りし日々を想いて Good Old Days
パリから帰国したのが1958年、去年2018年の9月で仕事を始めてから60周年を迎えた。楽しく音楽を書いて過ごしてきたので、何か仕事をしてきたという観念が殆どなく、従って未だに名刺に、作曲家だの編曲家だの書いていない。何か照れ臭さも有り、人が決めてくれるもので、自分から言うなよ、とも思ってしまう。音楽と素敵な家族に囲まれて、幸せな60年だった。過ぎ去りし日々の想いを音に込めました。
愛おしきかな人生 What an amazing life
人間っていいなぁ、だけど凄く可哀そうな存在でもある。例えば、台風が来たら溺れてしまうかもしれないし、地震が来たら潰れてしまうかもしれない。そのくせ、宇宙の彼方を発見したり。そういう意味では人間の体を遥かに超えた凄いことをやっている。「人間は意地らしい」という「愛おしさ」をテーマに作曲しました。
春宵 Printemps
春の宵は誠に心がウキウキする、早春には梅の香りが漂い、桜が満開になったと思ったら、次の日には強風で花びらが散っていくのも、また儚く潔くて好ましい。日本の春、令和の春、日本に生まれて良かったと、つくづく思います。
自由の大地 ~二胡 Version~ The Free Land ~erhu Version~
コンサート等では大体、OpeningかEndingで演奏している『自由の大地』、今回はジャーさんメインでしっとりと聴いて頂きます。なんかちょっと違う曲みたいでしょう?
マラケシュ 夢の町 Marrakech
美しさと、猥雑とが混ざりあった不思議な街マラケシュ。スーク(市場)の人混みと黄昏の中庭の静寂とが、両極端の魅力を醸し出して、又訪れてみたいなー、と強く思わせる。
Theme of AURORA FOREST~オーロラフォレストのテーマ~ Theme of AURORA FOREST
子供の時に買って貰った絵本に、白熊が空を仰いでオーロラを見上げている場面が有った。それ以来いつかオーロラをこの目で見たいと思いながらチャンスがなく、5年前に実現した。悪天候も有り、中々きれいに出なくてやっと出たには出たけど、絵本の様に美しくクッキリしたものではなく、ボンヤリとした淡い光でちょっとがっかりした覚えが有る。美しいものは儚いということか……。
※このライナー・ノーツは、CD制作当時に書かれたものです。